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日本、欧米、中南米の伝統医学 |
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日本には、平安〜江戸時代にかけて中国の医学が伝えられ、漢方医学として日本独自の発展を遂げてきました。 ゲンノショウコやセンブリなどは、日本古来からの薬草ですが、葛根や桂枝、芍薬などは中国から伝えられた漢方医学の薬草です。両者は和漢薬として、日本人にあった形態で現在でも利用されています。
また、火山国日本の特徴として温泉が多いことから、温泉場における湯治(とうじ:温泉療法)が発達し、昔から日本人の心身の癒しと健康づくりの場となっています。
日本の温泉(北海道カルルス温泉郷)
温泉は湯治の場所として、古来から病気の治療や健康の維持・増進に使われています。
写真提供:日本温泉気候物理医学会、健康と温泉フォーラム実行委員会
日本の薬草
漢方薬の代表である芍薬。鎮痙、鎮痛作用、血管拡張作用などをもっています。
主たる活性成分は、ペオニフロリンなどです。
住所 静岡県田方郡 函南町柏谷17-1
TEL 055-978-3479
FAX055-979-5030
Eメール nisina@lilac.ocn.ne.jp
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欧米の温泉(イタリアグロッタ・ジュスティ・テルメ) 欧米の温泉での保養風景(水着を着けて温泉にはいる) 写真提供:日本温泉気候物理医学会、健康と温泉フォーラム実行委員会 伝統医学というと、東洋医学のように思われがちですが、欧米や中南米にも古来より伝統医学が実践されてきました。 特に欧米では、ハーブが日常生活の中で病気の治療や健康増進に利用されていました。 イギリスには大きなハーブ園がいくつも存在し、イギリス王室の認可するハーブ医学校があり また、1930年頃には、ハーブから抽出された精油の持つ治療効果がガット・フォセによって発見された後、直接精油を内服したり外用したり、あるいはオイルにとけ込ませてマッサージするなどの治療法が盛んになりました。 これは「アロマテラピー」と呼ばれ、日本でも普及しつつあります。 欧米のハーブ園 ラベンダーを中心に、いくつかのハーブが栽培されています。 ギリシャ・ローマ・イタリア・ドイツなどにも、温泉が多く存在し、古来より温泉療法が盛んでした。温泉などの泥を利用した泥浴療法は、現代でも、美容法や健康法として有名です。また、ギリシャ医学で温海水を使うことで種々の病気を治すことが知られ、その流れを汲む「海洋療法( タラソテラピー ) 」も行われています。 中南米特にアマゾン流域は、生薬資源が極めて豊富です。インカやマヤ文明の発祥と共に、伝統的な医薬の使い方が代々子孫に受け継がれていました。その1つが、滋養強壮薬のブラジル・ニンジンと呼ばれるパフィアです。それ以外にペルー・ニンジンと呼ばれるマカなどの滋養強壮薬が南米でもアンデス地方で珍重されています。 |
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