インドの伝統医学
   

紀元前12〜15世紀のヴェーダ文献を基礎として、紀元前11世紀頃以降にまとめられた「アグニヴェーシャ・サンヒター」「スシュルタ・サンヒター」「チャラカ・サンヒター」などの古典として体系化されています。 宇宙論はサーンキャ哲学に準拠し、宇宙の構成要素としての5元素(空、風、火、水、地)を仮定しています。 これらの五元素は、人体内の3つのドーシャ(一種の生体エネルギー:ヴァータ:空+風、ピッタ:火+水、カパ:水+地)して働く「トリ・ドーシャ理論」を提唱しています。 3つのドーシャのアンバランスが病気の原因と考え、そのバランスの崩れやすさを「体質」と呼んでいます。 体質に応じた食事や薬草をとることで、病気を治療したり予防することができると考えます。 食物 食物も人体と同じように5元素からなっているのので、体質にあった食事をすることで3つのドーシャをバランスさせることができる「医食同源」の考え方をもっています。種々のスパイスを混合し食事を作ります。 オイルマッサージ 体内で過剰となったドーシャや不完全燃焼物(アーマ)などを浄化するために、オイルを全身に塗布してマッサージし、その後サウナで発汗させた後に、浣腸などを行う浄化療法がアーユルヴェーダの特徴的治療です。 オイルを頭部に垂らすシローダーラーは、脳のマッサージとも呼ばれ心身を浄化させると言われています。

   

瞑想の光景とヨーガのポーズ    ヨーガと瞑想 中国の伝統医学と同様に、インドでも心身一如の概念があり、心の安寧を得ることが体の健康にとって大切であるとしています。 そのためには、ヨーガのポーズや呼吸法、瞑想などを日々実践することを勧めています。          

   

 
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