中国の伝統医学                                                             
   

紀元前後の漢の時代以降にまとめられた「黄帝内経素問( こうていだいけいそもん ) ・霊柩( れいすう ) 」「傷寒論( しょうかんろん ) 」「金匱要略( きんきようりゃく ) 」などの古典を基礎としています。 宇宙が「気」から創造され、陰と陽、五行という5つの要素からなると考える「陰陽・五行論」に基づいた疾病観を展開しています。  病気は体内の「気」の流れの乱れと陰陽・五行の不調和から起こると考えます。 自然と調和した生活をすることに加えて、薬草治療(湯液)や気功(導引)、経穴(つぼ)刺激、鍼灸、推拿(すいな:一種のマッサージ)などの処方を実践することによって、体内の気血の流れが順調になり、血液循環や水分代謝が是正されて、病気の治療や健康の維持増進ができると考えます。  なお、太極拳は、気功(導引)と同じ養生法の1つで、体内の気を充実させて気血の流れを促す武術的な鍛練法の1つです。 薬草療法 薬草は、体内における気の失調(気の減少や停滞)、血の異常(血の減少や汚濁)、水の異常(水の停滞)などを調整することで、病気を癒し、健康を維持・増進する働きがあります。 生薬を食事に加えた薬膳は、中国医学の医食同源の原理を象徴するものです。 気功(導引) 体内における気を滞ることなく流れるようにする方法です。内気を練れば、自然治癒力を引き出すことができると言われています。  

   

経穴(つぼ)刺激  体内における気の流れである「経絡」と、体内外の気の出入り口である「経穴(つぼ)」を手や足を使って刺激し、体内における気や血の滞りを治療する方法です。 鍼灸 経穴に鍼を刺入したり、そこに通電したり、さらに経穴上でモグサを燃やすことで、経路における気の流れを促し、体内の陰陽・五行のバランスをもたらして、病気の治療や健康の維持・増進をする方法です。 鍼を刺してわずかな血液を出す刺絡鍼法もあります。             

   

 
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